季節ごとに異なる表情を見せるこの街の雰囲気、人々の笑顔に魅了され続けています。初めてトゥールを訪れてから、1月にホームステイ先のご家族が来日し、1週間ほど京都をご案内したり、トゥールラングの先生が来日した折には、一緒にお食事に行ったりと交流は続き、フランスをとても身近なものに感じるようになりました。昨年3月の東日本大震災のときには、トゥールでお世話になった方々やフランス人のお友達から、震災後の日用雑貨の不足をニュースで知り、困っているようであれば、送る用意があると連絡をくださり、メールを読みながら目頭が熱くなったことを思い出します。

今回のトゥール滞在は1月。冬にフランスを訪れた経験がなく、身を切るような厳しい寒さを覚悟していたのですが、稀にみる暖冬で、ショート丈のダウンコー トで過ごすことができました。手袋を使ったのも数えるほど、街歩きをしていても苦にはなりませんでした。それに、冬には珍しく屋外で食事を楽しむ人々の光 景を目にすることすらありました。

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授業は、自分のレベルにあったクラスで必要以上に緊張することもなく、すんなりと頭に入っていく感じが心地良かったです。

授業で学ぶことも多いのですが、日常の中から学ぶことも多く、フランス語学習のモチベーションを高めることができました。滞在中に公開をむかえた宮崎吾朗監督作品の『コクリコ坂から(La Colline de Coquelicot)』をフランス語吹き替え版で、フランスで人気のイケメン俳優が出演していることで話題の’’Une Vie Meilleure’’を観に行きました。映画を観た後の感想をフランス語で語り合うのも楽しくて、フランス映画は得意ではなかったのですが、ただの食わず嫌いだったのだと気付かされる機会になりました。

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そして、フランスは冬のセールの時期。学校帰りに待ち合わせをして、ショッピングを楽しみました。国は違ってもショッピングを楽しむ女性の会話は万国共通。「この服の方が可愛い」「この服は今シーズンの流行」と試着室の前で耳に入ってくる会話は、言葉は違えど、どこか聞き覚えがあり、街はセールを楽しむ人々で溢れていました。

3回目の今回は古城巡りもし尽くしていたところ、学校主催でワインカーブを訪れる機会に恵まれました。代々守り継がれていくワイン作り、カーブ内の天井には好天を願って埋め込まれたコインが輝く星のように輝いていました。ユーロだけではなく、フランやもっと古い時代のコインまで・・・作り手の気持ちが伝わり、胸が熱くなりました。

登校最終日、既にトゥールラングをご卒業され、前回の滞在時に同じクラスだった方にも偶然逢うことができ、近況を伺うことができました。

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今回、ひとつ失敗したことがありました。お友達とレストランで食事をしたのですが、食事とワインを存分に楽しみ、帰宅は深夜0時少し前。家の近くまで来て、鍵を部屋に忘れたことに気が付き、既にお休みになっているホストマザーを電話で起こすという大変失礼なことをしました。眠そうな目を擦りながらドアを開けてくれたホストマザーに本当に申し訳なく、ひたすら謝る私に、’’C’est pas grave.’’と何度もおっしゃってくださった優しいお気持ちが忘れられません。

2週間前、トゥールにこの冬初めての雪が降ったと画像付でメールが届きました。「今度はいつ来るの?」との質問に「たぶん夏かな?」と答えたばかりです。実現できるよう、また次回は更にフランス語を上達させて、フランス語でたくさん会話できるようフランス語の勉強を続けたいと思います。

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