大塚さんとの電話がきっかけで、フランス語の初心者がブルゴーニュに行ってしまいました。
予測不能の1週間、はたして、何が起きるか。

7月12日(土)
パリ、朝、雨。
どんどん気分が落ちて行く、体が重い、風邪のせいだ、少し寝る。
晴れて来たので、オルセーへ、空いている。
一階の突き当たり左にカフェが出来た、サンドイッチ、コーヒー、雰囲気が良い。

夕方、TGVでMontbard着、人口6000人小さな町だが、生活感があリ良い感じだ。

Claudineが駅まで車で迎えに来てくれた、バックする時後の車に気づかず、思わず大声で、ストップ、ストップ。

Claudineの民宿は駅から車で五分、三階建ての2階を全てつかえる。
居間、ダイニングキッチン、寝室、バス、トイレ、寝室は階段で数段降りる。
全部で40畳以上ある。 広い、フランスの田舎の家の作り。
とに角静か、セキュリテを聞いたら、大笑い、全く何も起こらないと、皆顔見知り。

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夕食を作ってもらい、食べながら、フランス語、英語、日本語の混在した明日の相談。
この順序は、私の理解力と逆、ワイン、家庭料理とも美味しい。
いわゆるフランス料理と違い、あっさりしている、これが普通の家庭料理との事。
ソーセージ塩気が強いといったら、やっぱりと言っていた、あすは塩味を減らしてくれるようだ。
wifiの接続とかして、明日の朝、パンを買いに行く約束をして、今日はおしまい。
ところが、その後、吐き気が襲う、苦しい、風邪薬とキール酒、ワインの相乗効果か。
ふらふらになりながら、寝室に行き、ダウン。
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7月13日(日)
午前中、今後の観光計画、そのあと突然フランス語テスト、会話のみ、発音はともかく、冠詞、動詞活用が乱れているとの事。要は滅茶苦茶だったのです。

きっと、Claudineは大変な生徒が来ちゃったと悩んでるだろう。
でも、明日からそれに合わせてお勉強です。

昼、巨大なサラダ。さっぱりして美味しい。

午後 Semur-en-Auxois へ自転車レースを見に行く、骨董市もやっていてにぎやか、300人位かな?

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夜、シャロレー牛ステーキ、焼きながらの会話、フランスの肉はやはり硬いのが普通、あまりよく焼かないのがコツとの事。

徐々に体調戻る、風邪あとすこし、しかし、思考力はゼロに近い。
寝室のヒーターつける、快適。早くそうすれば良かった。
疲れて、ただただ寝る。

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7月14日(月)
フランス革命記念日だが、この田舎は静かなものだ。
朝、スーパーに行くが休み、9時から12時までフランス語、動詞の活用、冠詞、発音などみっちり。Claudineが筆記しておいてくれるので、それ以外に集中すれば良い。
いろいろと知らなかった発音等のコツを教わった、好奇心を刺激され、わからないのにすごく面白い。
昼はラムのステーキ、シャブリーつき、と言っても家庭料理、あっさりした調理だ。とても美味しい。
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午後、町を歩く、TGVの駅まで行って、さらにブルゴーニュ運河に沿って行く。釣り人1名、あまり釣れていない様子。とに角ひと気が無い、一時間半の間にあった人数は約10人。
静かなのは確かだが、これほど迄のは珍しい、こちらも余裕が出る、退屈と言う言葉を思い出した。フランスで退屈、ちょっとうれしい。

戻って宿題をやっておく、聞いた音調、アクセントを思い出すのが難しい。

自分で夕食を用意、オムレツ、生まれて初めて作る、おかか昆布、のり、サトウのごはん、昨日の残りの緑色の野菜スープ、満足。
妙に眠たい、風邪薬のせいだろう、9時過ぎたがまだ外は明るい、革命記念日の花火はまだだ。
テレビを見るが意識朦朧。いつの間にか眠る。

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7月15日(火)

今日は暖かい。
風邪ようやく3分の2抜けた位、頭痛まだ少し残る。

午前中Cours、発音の注意点、速度変化等、全く知らなかったフランス人の発音方法を教えてもらう、格段に興味深い。いちいち納得がいくが、身につけるのは大変そうだ、普段フランス語環境がないと難しそう。
午後、駅に明日のオーセール行きの切符を買いに行く、駅員の言葉が聞き取れないが、決まり文句で完了、言われる内容がわかっていても、発音は聞き取れない、難しい。
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その後、Claudineの車で、Noyers sur serein の村に観光に行く。
約30キロを車で移動、中世の村は予想より綺麗で、大きかった。観光客も少しだけいた。
よくみたら、フランスの最も美しい村の看板があった。
日本人はほとんど来ないとのこと。それにしても、急に暑くなってきた、体がだるい。
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Montbardにもどり、近所のマルシェを見に行く。シャブリーの5リットルワインパック等ブルゴーニュ特有のものが安い、珍しく欲しくなるが、旅のはじめで荷物は増やせない、見送る、残念。
町の小さな本屋でフランス語動詞活用 のハンドブックとワインをテーマにした、日本のマンガフラ語版を買う。

夕食は持参のカレーと残りのスープ、豆、奇妙な取り合わせ、悪くない。

7月16日(水)
朝から暑い。
Auxerreへ。
8時40分に民宿を出て、歩いて駅に向かう。約10分で着く、TGVも止まるだ駅だが、ひと気はない。
TER ブルゴーニュ線、客は3人、若い会社員に列車確認するも、英語だめ、やはりフランス語で。そう言えば、高齢者だけど割引は…のおかげで、半額だ片道13ユーロ。
夏は、観光誘致でいろいろな割引きがあるので、聞かないといけないそうだ。

10時20分オーセール着。
川越しに大きな聖堂のある市街が一望、美しい。
川を越えたところで i を見つけ、市街図をもらう、観光ポイントと予定のレストラン に印をつけてもらう。

友人と会いランチ、松コースの29ユーロ(本当は40らしい)、前菜はフォアグラをあっさり調理したもの、絶品。
メインは鳥肉パリパリ焼きのソテー、スープも素晴らしい。
デゼール フランボワーズムース、 実 、下にブドウのシャブリー煮、薄いクッキー状の円盤、ミルクをたっぷりかける。これは、もう大変な美味しさ、印象的。ミシュラン星一つ以上確実の実力。
街を回って、駅前のカフェで友人と雑談。

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帰りは、途中で乗り換え。判り難く、駅員に聞いたら,かなり遠いホームに連れて行ってくれる、田舎はやっぱり親切。ホームは彼方の建物の陰に隠れていて、乗り換え経路は視界の外だった。

民宿に戻ると、洗濯物なんとなく積んでおいたのを、Claudineが全部洗濯してくれてあった。うれしい、有難う。

夜8時半から、山の上にあるBuffon公園を舞台に歩きながらの野外劇があるとの話が、行く。約2時間。
ハムレットの様な劇、多勢の地元の人達と観劇、劇の言葉は殆んど理解できないが,筋はわかる、時々Claudine が解説してくれるから。
日没は10時、劇は10時半に終わる、皆でジュースを御馳走になって、夏の特別なイベントは終わった、見る人々の反応も含み、とても面白かった。
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7月17日(木)
今日は猛暑だ、空気も熱い。
湿度が低いので日陰や屋内では寒い、長袖だ。

午前中Cours、発音、冠詞の使い方が課題になっている、全く知らないことが多い、とても面白い。
Claudineは力が入って、時間が長くなる。(生徒が駄目だからねと言われそう)

昼食はトマトとツナのタルト、直径40センチ、半分残る、量の目安が違っている様だ。
淡白で、油っぽさ、チーズ風味も軽く、食べ易い。この辺りの家庭料理はこれが普通との事。

午後ゆっくり休憩の後、宿題をこなす、なかなかのボリューム、明日に向け詰め込みだ。
無理やりやっていたら、頭痛はひどくなり、お腹の調子も劣悪、それでもやる、自虐的日本人。

あれこれやっているうちに、夕方7時、今ひとつの腹の調子なので、お茶漬け。美味しい。
明日は忙しくなりそうなので、少し荷物の整理をしておく。

疲れた、シャワーもさぼって、寝る。

7月18日(金)
最後の日だ。

午前中 Cours 、まとめで、色彩を使った発音方法をやる。母音の数が16あるのがよくわかる、耳も五つしか聞き分けないのに、発音すると、自分で言っていないはずの音がきこえる。
決定的な違いだ。

この音は何だろう、表現も、再現も難しそうだ。
一気に音の世界が広がるが、持続は難しいだろう。
要は文字を読まずに、色、文字列に反応することだ。

通常の会話をやる、早口過ぎるとの指摘。一音節ずつ丁寧に発音し、口の筋肉を一杯に使い、音はひかえめ、フラットに。やっぱり母音が重要で、フランス人はそれを気にするそうだ。
子音は意外に問題なく、R は語中、語尾で強くなっているので、もっとフラットに弱くする様に言われた。

昼、町のレストランで、サーモンを選ぶ、美味しいがソースがいわゆるフレンチ。なるべくソースは食べないようにとの話。この辺りのフランス人はそうなんだとの事。

車で40分程の Epoisses城を見に行く。6世紀から延々増改築されてきた、フランス革命当時の什器がそのままあり、末裔が住んでいる、保存が大変らしい。

夕方、急いで今日のCoursのまとめをしておく。

ディナーはClaudineが、予めに希望を聞いておいてくれた、鴨のソテー、ハチミツソースを作ってくれる、ローカルのアペリティフ、ブドウジュースに強い酒をミックスしたものが美味しい。料理はやっぱりサッパリ味でとても食べ易い、確かにこの辺の人は特に太っていない。

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夜、レコーダーの記録をゆっくり聞いて見る。
Claudineの話は全体に耳に柔らかくて、気持ちが良い。強弱が弱く、つながって流れるように話している。
一音、一音がキレイに発音されている。
単語の中の音節が伸びたり縮んだりして、キレイな流れを作る。文章も同様。
文章の最初の母音をキレイに発音する、途中は小さな抑揚で、 おわり、語尾を力強く押える、場合によって伸ばさず、切る。
母音の数は正しくは16,日本語の3倍だ、発音は母音がやわらかい、種類が最低でも日本語の2倍は感じる、
リエゾンがしっかりしていて、流れを止めず、文を短くしている。
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さて、自分の声に驚く、発音が硬く角張って聞こえる、比較すると、とてもかたく、鋭い、全く違いすぎる。
その他、少しずつ分かってきそうだが、Claudineの逆が自分、特徴は力強く、流れない、ドイツ語か。
自分の耳に聞こえていた音より、響きやつながりがない、後を聞くのが恐ろしくなる。
どうなるか、聞いた通りの発音練習をやった結果は、
恐ろしいが、時間があるたび、先の記録を聞きなおそう。

7月19日(土)
最後の朝、9時から朝食、Claudine が駅まで送ってくれる。

朝10:00 Montbard発TGV, Dijonで乗り換え、待ち時間にパンを買う、巨大。
11:20発TGVでMontpellierに向かう、検札、電子チケットQRコードOK。

なぜか、駅のアナウンスや車内の雑談のフランス語が、ある程度聞き取れる、いったい何が起こったのだろう、ヒアリングした為だろうか、格段に何かを気を付ける訳ではないので、不思議だ。

いろんなことがあったが、1週間一緒にいるだけで、こんなに変化がある、Claudineは凄いの一言。

最後に、大塚さん、Claudine有難う、充分すぎるほど好奇心を満たす、刺激的な1週間でした。