高校と大学でフランス語を2年間勉強し、実際に現地でフランス語漬けの生活をして上達したい、フランス人の生活を知りたい!と留学を調べていた時に見つけたのがエコールサンパの留学でした。

行き先として、行ったことのない街で日本人が多すぎないところ、と選んだのがモンペリエ。1年間のうち300日は晴れると言われるモンペリエは私が滞在した1週間はなぜかほぼ毎日雨が降っていましたが、広々としていて開放的なコメディ広場、かわいい雑貨屋さんが立ち並ぶ煉瓦造りの小道など本当に魅力的な素敵な街で、フランス人が住みたい街ランキングで上位だというのも納得。将来フランスに住むならここが良い!と思うほど気に入りました。

私のクラス(B1)は国籍も年齢も様々な8人がいて、アイスランド人の歯科医師、ドバイ人の医者夫婦、コロンビア人の教師などなど。まず驚いたのが、先生の「週末何した?」という質問に対してクラスメイトたちがスラスラとフランス語で答え出したこと。なんでこんなにペラペラなんだろう?入るクラス間違えた、変えてもらおう、と本気で思いながら授業を受けてみると、授業スタイルにも衝撃を受けました。実際のCMを見てフランス語で説明、歌を聴いて歌詞の穴埋めをするリスニングの練習、文法の勉強では早押しクイズ大会を開催し、お題に沿って一人一人連想することを答えていく山手線ゲームなど。日本の学校にはないような授業で、自分の語彙力のなさ、リスニング力のなさを痛感しながらも必死についていきました。

先生が質問をするとすかさず誰かしらが答え、誰かが話していても他の生徒が被せていったりする、日本ではまず見ない光景。どんな小さなことでも思ったことをどんどん言っていく他の生徒たちに初日は圧倒されながらも、ここではこれが普通だから自分も恥を捨てないと埋もれるし授業に参加していないと見なされる、と思い2日目からは自分もとりあえず発言するというスタイルに参加することができました。

普段はあまり自分の意見を主張したり発言したりするタイプではない自分からしたら大きな変化で、周りにどう思われるかを考えない、ここではそんな心配はいらない、と割り切れたことが自分で嬉しかったのを覚えています。自分自身も発言するようになるにつれて馴染むことができたので、クラスを変えず必死に食らいついて良かったと感じています。

授業が終わると、初日に仲良くなった年の近い日本人の友達やスイス人の友達とご飯を食べに行き、午後は学校主催の町案内や料理教室に参加したり、それがない日は1人でカフェに行ってみたり学校の自習室で宿題や復習をしたり。本当にフランス語のことだけ考え続けた1週間でした。

ホームステイ先はコメディ広場から徒歩10分の場所にあるアパート。お母さんと子供4人という家庭で、子供たちが自分と歳が近かったこともあり馴染みやすく、自分に兄弟ができたかのような感覚でした。皆私のことを気にかけてくれながらも干渉しすぎず夕食後などの1人の時間を大切にさせてくれたため、適度な距離感が心地よく、空き時間は自分の部屋で宿題と復習に集中することができました。食事中は親子5人から繰り出される高速のフランス語に圧倒され、ほぼ何も聞き取れず、ひと段落ついたところで「何の話をしていたの?」と聞くとフランス語でゆっくり教えてくれたり、英語で話してくれたり。必要以上におもてなしをするのではなくフランスの家庭の日常を体験させてもらった感じで、とてもありがたく過ごしやすい環境でした。

初日の夜ご飯で出てきたラクレットチーズを温める機械がとても気に入って、聞いたところフランスの家庭には大体あると言われ、日本でのお好み焼き器やたこ焼き器のようなものだろうかと思いながら、「これ買いたい日本に持って帰りたい」と言うとお兄ちゃんが笑って「重いしAmazonで買った方がいいかも!」と言っていましたが、後日1人でふらりと立ち寄ったモンペリエのキッチン雑貨屋さんでこのラクレットチーズヒーターを発見し思わず購入。お店の人に「この機械はとても良いわよ!」と言われたので「ホームステイ先で使って、すごく美味しくて!」と伝えるととてもにこにこしていて、そんな他愛ないやりとりがフランス語でできることが嬉しかったのを覚えています。

滞在中、ホストファミリーのお母さんへの連絡一つ取っても、今この状況をフランス語で説明するとなったら何て言えばいいんだろう、と単語を一つ一つ調べて文章を組み立ててみるなど、常にフランス語を意識する新鮮な生活で、もう少し長い期間いたら脳が変われる!と思える、刺激的な日々でした。

1週間は本当にあっという間で、1ヶ月行けばよかったと後悔しながら帰国するほど最高に充実していた滞在でした。フランスでフランス語を勉強したい、と思い立ってあっさり決断した留学でしたが、本当に贅沢な貴重な体験をすることができました。

次はホストファミリーの会話を聞き取って、会話に参加できるように、そして学校でももっと上のクラスで授業を受けて発言して上達できるように。次への確固たる目標ができた1週間だったので、また日本に帰ったら今まで以上に頑張って勉強しよう、と高いモチベーションを持って帰国しました。帰国早々次の留学が楽しみで、次はどこに行こうかと悩み中です。

最後に、1人で海外に行くのは初めてだったため不安なこともありましたが、留学前、滞在中含め(航空会社のストなど予想外の事もありましたが)様々な面でサポートしていただいたおかげでこのような経験をすることができ、大塚さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。