パリでは、はっとするような鮮やかな色使いと大胆なモチーフの布に身を包んだ、
アフリカ系の人々を見かけます。

今でも、時々思い出すのが、マレ地区のカフェで朝食を食べていた時のことです。
平日だったので、カウンターには出勤前にコーヒーを飲む人が、出たり入ったりしていました。
そこに、アフリカ系の年配の男性もいました。
黄緑をベースに黒の柄の布地で作った、帽子とワンピースのような上着にズボンの民族衣装。

私はテーブル席に座っていたので、カウンターに立っている人たちの後ろ姿を見ていたのですが、
ほとんどの人が新聞を読んだり、視線が手元や、すぐ目の前に注がれている中、
その男性は悠然と、どこか遠くを見つめていました。
その佇まいに、彼の周りだけ時間の流れ方が異なっているようで驚きました。
そして、視線の先に、まだ行ったことのない、アフリカ大陸が見えた気がしました。

フランスとアフリカについてお話をしたくなったのは、
フランスのミュージシャンMathieu Chedidが、マリ共和国のミュージシャンと
アルバムを作った時のルポルタージュを見たからです。
彼の音楽とマリの音楽が素晴らしく融合されていて、
また、ミュージシャンたちが、ひとつのものを作り上げていく、
そのエネルギーと友情や信頼に心を奪われました。

ルポルタージュを見ている間、アフリカの風と好きなことに没頭する人たちの
パッションを感じた気がしました。
マリの楽器、コラの音色やアフリカンダンスのシーンも素晴らしいです。

よかったらご覧になってくださいね。

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