Masumi K.

「もし幸運にも、若者の頃、
パリで暮らすことができたなら、
その後の人生をどこで過ごそうとも
パリはついてくる。」

と、ヘミングウェイの小説の一遍に
あるとおり、生まれて初めて訪れた
パリに魅了され、フランス語を細々と
勉強しはじめたのが9年前。
もっとも若者ではなく、
40代半ばからのスタートでしたが…

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今回不思議なご縁を戴いて、サンパの
大塚さんを紹介され、万年初心者から
抜け出せないレベルの会話や
人生初の海外一人旅に
押しつぶされそうなプレッシャーと
戦いつつ、2016年5月に2週間、
トゥールでのホームスティを
体験してまいりました。

事前に大塚さんとの3回に亘る
カウンセリングの中で、
空港から市内への移動方法や
TGVのE-チケット発券の仕方や
乗り方をマニュアルを元に
丁寧にレクチャーされ、不安や疑問に
思っていること何でも仰ってくださいと
言って下さり、出発の日が押し迫る毎に増す
不安、というより恐怖をふわりと温かく
力強く後押ししてくれました。

またトゥールに行く前に、3日間
パリ観光を挟みたかったので、
パリからトゥールに移動する際の事を
考えて、モンパルナス駅近くのホテルが
便利とか、お勧めのパリ観光等
アドバイスしていただけた事が
大変役に立ちました。

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シャルル・ドゴール空港に着陸してから、
ついに私の一人旅が始まるんだ、
何でも一人で解決しなければ!と
今までの不安と恐怖を払拭するように
何度も自分に気合を入れ、分からない事は
通りすがりの優しそうな人を捕まえては、
拙いフランス語でバンバン質問するように
心がけました。

モンパルナス駅にほど近いホテルに
チェックインした時は、ついにフランスに
一人で来たんだ、と感慨深いものがありました。

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約2年ぶりに訪れたパリは
昨年11月のテロ事件の影響か、
主要な観光名所には銃を構えた兵士達が
パトロールして、逆に守られている、
というように感じられました。

2dayチケットを購入して
美術館のはしごをしたり、
市内をメトロでなくバスも利用して
車窓からの風景を楽しみました。

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オペラ界隈からモンパルナス行きの
バスを待つ停留所で、隣に座った老齢の
マダムと拙いフランス語でおしゃべりし、
私がモンパルナスに行く、言うと

「これは逆方向だから、道の反対側の
バス停を探してみて」と英語も交えて
教えてくれ、マダムが乗るバスが
到着すると「反対側よ!」と何度も言いながら

私が本当に頼りなく思えたのか、
別れ際に私の手をしっかり握ってくれ、
マダムの優しさにウルッっと来てしまいました。

今回初めて利用したTGVは、
日本と違って出発の20分前にならないと
何番線のホームかわからないし
(電光掲示板に記載されると、
民族の大移動さながらに、
スーツケースを引きずった乗客が
一斉に押し寄せるのには驚きましたが)
車両も必ずしも順番通りではない、
聞いていたのでE-チケットの番号と
何度も確認しながら、やっと自分の
予約した席に付きました。

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ホームスティ先はトゥールラングの校長
ヤニックのお母様のお宅で、
娘さんと一緒にサンピエール・デ・コール駅まで
迎えに来てくれました。
すぐ近所に4人の可愛い男の子のお孫さんと共に
ヤニック一家が住まわれているので、
初日は大勢の家族に摘みたてのイチゴと
お菓子で温かく歓迎していただきました。

朝食には毎日温かく焼きたてのバゲットが
用意され、夕食は 鴨のロースト、ラタトゥイユ、
ジャガイモとハムのグラタン、
クスクスサラダ、デザートにはルバーブのパイ等

毎回定番のフランス家庭料理を作って下さり、
どれもこれも美味しくて、
階下から「On va manger!」と呼ぶ声が
待ち遠しかったです。

トゥールの街は壮麗な市庁舎を中心に
新市街、旧市街、大聖堂や教会、徒歩15分程で
たどり着く、ゆったり流れるロワール川など
散策が楽しめ、中世の古城巡りの起点でもあるので
週末はTERや観光バスを利用して、シュノンソー、
アンボワーズ、クロ・リュセ城など訪れました。

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特に大聖堂が気に入り、中のステンドグラスが
素晴らしく、何度も訪れましたが、
ある日の夕方のミサの後に、ちょうど
プチコンサートが開かれ、
ビバルディの四季が演奏され、
聖堂内に流れる弦楽器の音色はまた格別でした。

トゥールはパリからのカトリック教徒の聖地
サンティアゴ・デコンポステーラの巡礼路の
中継地でもあるので、多くの巡礼者を
教会や大聖堂で見かけられました。

また、周辺に点在する美しい公園に
古いバゲットをもらって、池の鴨や
アヒル達に毎日餌をやりに寄り、
現地の人々のように、ベンチでゆったり
座って、公園の緑や花々を楽しみました。

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トゥールラングでのクラスは、2人の韓国人の
若い男性の学生さんと、私と同世代?の
アメリカ人の女性ベッツィーとの4人編成で、
初心者レベルのクラスと聞いていたものの、
内容は結構ハイレベルで、ついていくのが大変でした。

ついつい下を向いて、テキストとにらめっこばかり
してしまう私に、ちゃんと私の方を向いてと
何度も注意され、授業中は電子辞書の使用も
禁止でしたが、分からない単語は、
ジェスチャーを交えて分かるまで
説明してくれたり、講師のヤニックとルシィの
授業はダイナミックで面白く笑いが絶えず、
ああ、もっとフランス語が出来たら~という
気持ちが更に高まりました。

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お昼休みはクラスメイトのベッツィーと
ランチをテイクアウトし、近所の公園で
ピクニックした後、お互い不慣れなフランス語で
二人でいつも大笑いしながら、ロワール川まで
散策を楽しみました。
また、近くに大学の学生向けの食堂にも行き
安くて美味しいランチも味わいました。

 

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たった2週間のホームスティでは
ありましたが全行程一人で
行動する体験は、私にとって
大きな自信と達成感を与えてくれ、
日本とはまたお国事情が
違うことはありますが
ホームスティ先での、ご家族や親族が
皆非常に仲が良く交流されている事に
感心し、私自身の家族や親族との関係を
考え直すきっかけになりました。

自分一人では到底成しえなかった、
素晴らしい体験をサンパを通して
実現できた事に、大塚さんはじめ
私に関わって下さった皆様に
感謝いたします。

By | 2017-07-12T06:11:10+00:00 2016.09.24 (土)|Categories: Taikenki Loire|0 Comments

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Minako Otsuka